Episode 01
現地に根ざした取り組みで
海外での野村不動産の
プレゼンス向上に
寄与していきたい
坂本 拓音
海外事業本部 海外事業一部
2015年入社

入社後、住宅事業本部に配属。プラウド販売現場のチーフを経験し、独自の戦略を展開して成果を上げるなど、着実に実績を積む。2021年、京都大学主催「アジアビジネスリーダー人材育成プロジェクト」への派遣を経て、2022年より現職。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

野村不動産が国内で培った経験・知見を活かした海外事業展開を

私は現在、タイ・中国における事業推進、販売進捗管理、各種予実管理等の業務を担っています。特にタイでは15件以上もの住宅開発プロジェクトが進行中です。そんな中、月1〜2回は出張し、かつ現地法人メンバーと連携して、プロジェクトそれぞれのポイントを押さえながら、野村不動産の強みを活かした事業推進を目指しています。

海外事業での私のアドバンテージは、国内のプラウド販売で培った経験と知見です。例えば、当初、販売の進捗が低迷気味だったバンコクの住宅開発プロジェクトに対して、まず最初に取り掛かったのは、データ分析の見直しでした。国内住宅事業で行っているデータ分析と比べて、その精度が低いように感じたからです。そこで現地のパートナー会社からリアルな顧客データをもらって、1から緻密なデータ分析を行いました。そして顧客傾向の変動、媒体の費用対効果等を精査した結果に基づいて、販売・広告戦略の変更を提案したところ、数ヶ月後には目標通りの進捗が実現できました。

海外で自分の提案を実行して、数字として目に見える結果がついてくる。それは大きな手応えを感じる瞬間でした。そうした実効性のある提案をしていくために、私は現地に行ってパートナー会社の方々と顔を合わせて話をして思いを伝えること、販売センターの現況や工事の進捗状況を目で見て実感することを大事にしています。その中で野村不動産として何ができるかを考え続け、提案し続けることが、より良い成果に結びついていくと考えています。

「また野村不動産と一緒に事業に取り組みたい」
そう思ってもらえる存在に

海外現地に根ざし、その国のマーケットに適応し、どれだけ野村不動産ならでの価値を注ぎ込めるか。これが私のミッションだと思っています。海外JV(ジョイント・ベンチャー)の案件においても、当社の場合は事業そのものに能動的にコミットしていく。そこが野村不動産らしさであり、強みだと考えるからです。

先ほどご紹介した通り、国内で培った経験や知見が十分通用することを実感していますが、やはり国内と海外、さらには各国ごとに環境は全く異なります。そんな中、一度の提案だけでは、現地のパートナー会社はなかなか首を縦に振ってくれませんし、相手がどれだけこちらの提案を理解してくれているのかわからないこともあります。だからこそ、現地の方々との密なコミュニケーションを通して信頼関係を構築し、現地の状況をできる限りつかんだ上で、あきらめずに何度も提案し続ける粘り強さが必要だと思っています。

販売・広告戦略をはじめ、提案の内容は多岐にわたります。条件に応じて部屋割りプランニングを変更したり、竣工検査の際には現地へ足を運び、気になる箇所を徹底してチェックするなど、こだわりをもって改善提案を行っています。そうして我々の提案を実行した結果、実際に改善されると、信頼度が上がり、「また野村不動産と一緒にやりたい」と思ってもらえるようになります。国内と比べると、海外では野村不動産の知名度は決して高くなく、海外でのプレゼンスを高めていく礎となることも、自分の大きな役割だと思っています。

海外インターンシップを通して確信した、
海外事業の可能性の大きさ

入社後、6年間、国内でプラウド販売に携わってきた私が、海外でのインターンシップが含まれる「アジアビジネスリーダー人材育成プロジェクト」派遣に参加したのは、現部署に異動する前の1年間でした。海外のバックグラウンドは何もない自分が海外事業に携わるなんて考えていなかったので、本プロジェクトに選ばれた時は正直驚きました。その一方、会社の成長ドライバーとして期待されている海外事業分野を担えるのなら、ぜひ頑張りたいという気持ちになりました。

本プロジェクト後半の半年間は、ベトナムの現地デベロッパーでのインターンシップを経験しました。そんな中、現地の住宅事情をつぶさに見て実感したのは、ベトナム人が好むものと、日本人が好むものに違いがあることでした。しかしその一方で、このインターンシップの時点から、国内で培った知見を活かせる機会が多々あることも感じていました。現地に根ざしながら、その中で野村不動産として提案できる価値とは何かを考えるのは非常にやりがいのある仕事だと期待感がますます高まったのを覚えています。

今後も海外において野村不動産のプレゼンスを高めるべく、業務に邁進したいと考えています。