Episode 01
運営現場での経験のもと、
「人」と「地域」を起点とした
魅力あるホテルを創造する
九鬼 海由
都市開発第二事業本部 ホテル事業部
2020年入社

入社後、ホテル事業部に配属。2021年より、野村不動産ホテルズに出向し、ホテルの運営業務を担当する。さらにNOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO(ノーガホテル秋葉原東京)に常駐し、フロント業務などを経験した後、2023年よりNOHGA HOTELの新規取得・ 開発企画業務を担当。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

新しいものを生み出す中で
地域にもたらす影響の大きさを実感

私は入社後、現部署に配属されるとすぐに、ホテルの運営を担う野村不動産ホテルズに出向し、既存の3ホテルの現場研修を経験しました。さらに2年目にはNOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO(以下略:ノーガホテル秋葉原)に常駐し、イベント企画、宿泊プラン販売、売上実績管理、プロモーションなどを担当しました。運営の立場で、「地域との深いつながりから生まれる素敵な経験」というNOHGA HOTELのコンセプトを体現すべく、新しいものを生み出す取り組みに邁進しました。

例えば、ノーガホテル秋葉原にeスポーツルームを導入したのもその一つです。世界一の電気街であり、日本を代表するeスポーツ店舗が集積する秋葉原の魅力を体現したいと考え、地域に根ざしているeスポーツ関連企業などとコラボしてつくり上げていきました。ホテルの運営メンバーと共にゼロベースから追求したのは、eスポーツに興味のある方は何を望んでいるのか、ホテルを訪れてプレイしたいeスポーツの環境とはどんな環境なのか、ということです。試行錯誤の末にたどり着いたのは、高性能デバイスやこだわりのあるゲーミングチェア・デスクを配置するなど、日常生活とは一味違う体験ができる上質感のある空間づくりでした。また、メディア関係各社への発信、eスポーツのインフルエンサーを通じての発信など、プロモーションにも力を入れた結果、販売開始から大盛況となりました。

自分たちがつくったものをお客様にご利用いただき、喜んでくださっている姿を目の当たりにできた経験は、ホテル事業がお客様や地域にもたらす影響の大きさを知る機会になり、その後のモチベーションの源泉になっています。

ホテル運営最前線である現場経験が
デベロッパーとしてのキャリアの礎に

NOHGA HOTELの新規取得・開発企画業務を担当する今の私の礎となったと感じているのは、入社3年目の1年間、ノーガホテル秋葉原でフロント業務を経験したことです。日々、目の前のお客様に向き合うホテルの運営メンバーと一緒に働けたこと、実際にNOHGA HOTELを利用されているお客様と関われたこと、ホテルににぎわいが生まれ、建物に命が吹き込まれる様子を肌で感じることができたことなど。それらすべてが大切な経験になりました。

NOHGA HOTELの特徴の一つは、地域の職人さんやアーティストの方など、連携先の皆さんの想いやこだわりが詰まっているもので構成されていることです。そうした特徴に興味を持ってくださるお客様が非常に多いことを日々体感することができたのも大きな気づきになりました。そしてその中で野村不動産ならではのホテルの価値は、開発した時に生まれるのではなく、最前線のホテルの運営メンバーがお客様に伝え、その上でお客様に人や地元文化の魅力を体験してもらうことによって初めて具現化されるのだと感じた1年でもありました。

そんな中でお客様はホテルのこういう使い方、過ごし方を望んでいるという「お客様目線」と、こういうオペレーションが実現できればホテルの運営メンバーがスムーズに業務に取り組めるという「現場目線」を養った数少ない社員として、それらをしっかり反映させた上で新たなNOHGA HOTELをつくっていくことが私の使命だと思っています。

「お客様目線」「現場目線」「開発者目線」など
多面的な視点を持って事業に挑む

新規取得・開発企画業務の中には、各エリアのマーケットの把握や、収支を検討し事業性を判断した上での出店可否検討、事業化に向けたNOHGA HOTELの開発推進まで、これまで関わってきたホテル運営業務とは異なる業務が多々あります。そのため今は、新たな知見を吸収しながら実践を積んでいる最中です。覚えるべきことは山積みですが、元々「その地域に根差した開発事業に携わりたい」という思いを持っていたため、今まさにデベロッパーならではの仕事に携わっているという楽しさを感じています。

そうした中で野村不動産らしさを感じるのは、様々な方と協力しながら、私自身が建物のプランや客室構成、バックスペースの面積や仕様の検討などの開発業務の細部にまで関わることができていることです。どのようなNOHGA HOTELが建つか組み立てた上で、用地の新規取得から開発業務まで、自部署のみならず、建築や開発部など他部署の方々と議論する場があります。そのため、開発事業の全体像を把握でき、ホテルの運営現場を知る立場として何を発信すべきかが見えてきます。

今後の目指すべき姿は、開発者としての知識や経験を養い、「お客様目線」「現場目線」「開発者目線」など多面的な視点を持って物事を考えられるような人になること。そして多くの関係者と一緒に、「人」と「地域」を起点とした、他にはないホテルをつくっていきたいと考えています。