Episode 01
仕事で出会うすべての人に、
プラスになれるように
働いていきたい
加賀谷 瞳
都市開発第二事業本部 物流事業部
2018年入社

「自分の思いやアイデアを形に残せる仕事に就きたい」と考えて、建物や街という何十年も残り、そこに暮らす人々とともに成熟していくものづくりができるデベロッパーに興味を持つ。会社訪問で数名の社員との対話を通して、「先輩や上司とコミュニケーションが取りやすい環境で、時には楽しく時には厳しく業務に取り組める風土」を感じられたことで入社を決意。入社後は、物流事業部に配属され、高機能物流施設Landportの運営・新規リーシングを担当。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

運営業務をデベロッパーが手掛ける意義

近年、ネット社会の発展とともに各企業のEC事業が拡大し、物流倉庫へのニーズは非常に高まっています。そして同時に、物流施設を開発する企業間の競争激化により、単なる倉庫の床貸しにとどまらない価値あるサービスの提供が求められています。こうした中で私が携わるのは、野村不動産が展開する高機能物流施設Landportの運営業務と新規リーシング業務です。

現在は、埼玉エリアにある5つのLandportを担当。日々の運営業務においては、テナントの皆さまに長くご入居いただくために、お困りごとに対応するととともに、より効率良く物流業務を行っていただくための改善や新しいサービスの提案に取り組んでいます。運営担当はお客様からの要望やクレームを受ける立場で、時にはつらい場面もあります。しかし、それをネガティブにとらえずに「Landportをより良くするための貴重なヒント」として受け止めて、改善すべき課題として社内にフィードバックし速やかに解決を図るのです。

このようにお客様の生の声をすぐにサービスや今後の開発に活かせることこそが、デベロッパー自身が運営業務までを手掛けることの意義だと思っています。

貴重な時間を割いてくださるお客様のために

働く上で私が気をつけているのは、自分の都合を押しつけないこと、「この人にとってプラスとなることは何なのか」を常に考えることです。

私は新規リーシング業務として、担当するお客様を訪問して、新たに開発したLandportの活用を働きかける活動を行っています。その時私がお会いするお客様全員が「今すぐ新たに物流倉庫を借りたい」というニーズを持っているわけではありません。

つまり、ほとんどの方にとって私と会うメリットはあまりないのです。にもかかわらず、貴重な時間を割いてくださるお客様のために、少しでもお役に立ちたいと思っています。そうするために、Landportの説明をするだけではなく、いろいろな話題を投げかけることで、「お客様が今お知りになりたいこと」を感じ取ろうと意識しています。

また、「同業他社の物流業務の動向」「お客様が物流倉庫を展開するエリアの環境」など、私が提供できる情報をできるかぎり紹介することで、互いがWin-Winの関係を築けるよう心がけています。「仕事で出会うすべての人のプラスになりたい」と考えながら働いています。

仕事を通して、新しい世界が見えてくる。

正直をいうと、入社して物流施設を担当するとは思いもしませんでした。当初はオフィスビルや商業施設などと違って自分自身が利用者にはなれないため、「当事者目線を持ちづらい物流施設をどう自分事に落とし込んで運営業務にいかしていくか」に悩んだこともありました。しかし、物流施設の運営業務を経験するうちに、自分の生活と関わりの深いアセットであることがわかってきて、物流ならではの面白さややりがいを感じることができるように。

普段の生活で皆さんは、何か買物をする時に、店頭に並んでいる商品を見て、どこからどのように運ばれてきているのかと想像することはないと思います。一方、物流施設を仕事にする私は、「国内外の工場からどんな輸送手段で運び、どこに物流拠点を構えれば、効率よく店頭に商品を届けられるか」に知恵を絞る各企業の物流部門の努力に思いを馳せることがあります。「自分の関わる物流施設は物流のほんの一部。けれども、自分の仕事が世の中の役に立てているのだ」と実感できる瞬間です。

物流施設に関わるようになったことで、私には新しい世界が見えるようになったのだと思います。物流は、奥が深い世界ですから、まだまだわからないことがたくさんあります。これからキャリアを積んでいくと、次はどんな世界が見えてくるのか楽しみにしています。