不動産会社の社員として
街づくりのビジョンを
発信する

曽田 朋恵

住宅事業本部 商品戦略部
1999年入社

入社後、分譲マンションの企画推進、モデルルームのプランニングを担当。現在は自社ブランド価値向上のための企画立案、商品開発に従事。『ふなばし森のシティ』プロジェクトにおいて、街づくり協議会の運営など、まちの価値を上げる取組を担当する。

所属部署はインタビュー取材当時のものになります

自社ブランドの価値向上と
街づくりに携わる

商品戦略部では、野村不動産が提供する住宅ブランド「PROUD」の価値を上げていくための業務を行っています。部署で取り扱っている内容は、環境、植栽、防災、コミュニティや、キッチンなどの住宅設備機器など多岐にわたります。各テーマ毎に、商品企画を検討し、実際のプロジェクトで採用し、そこでのフィードバックから水平展開する標準仕様を決める、といったことを行っています。メンバーはそれぞれ、子育て、ユニバーサルデザイン、ブランド価値向上などテーマを担当していますが、テーマがそれぞれ違うこともあり、個性豊かなメンバーが集まっている印象です。

私は、お客様からの声をフィードバックする業務や、街づくりに関する業務に携わっています。住まう方と地域の企業が参加する、『ふなばし森のシティ街づくり協議会』という組織を立ち上げ、その活動の内容や体制について提案を行ってきました。

フランス政府から環境地区認証を取得した
『ふなばし森のシティ』

私の転機となったのは東日本大震災です。あの時ほど、日本人一人ひとりが他者を真剣に思いやり、実際に行動を起こした機会はなかったのではないかと思います。その想いを風化させたくない、仕事を通じて何かできることはないか、と考えました。

その時に『ふなばし森のシティ』の街づくりを担当することになりました。この街を、住民同士が相手を思いやり、助け合い、配慮し合う、市民力あふれる街づくりを行いたいと考えました。3年間、街づくり協議会を運営しながら、防災、緑化活動などについて、居住者と地域の企業とともに対話を重ねました。居住者の皆様が街づくりに自主的に活動している様子を見たときは、本当に嬉しかったです。

2014年にフランス住宅省の方に視察頂いたのですが、このような街づくりの姿勢、取組、成果を評価頂き、本国のエコカルティエ(環境地区)認証への応募を提案頂きました。フランス国内で実績のある制度を海外にも展開したいというフランス側の意向もあり、3年間取り組んできた内容を、小論文形式の申請書をまとめました。1年の審査期間を経てフランス政府から国外初の《エコカルティエ認証》を取得しました。街づくり協議会の運営は、知識も経験もない中で苦労もありましたが、とても報われた思いです。

自分の業務を通じて、よい街ができること

私自身に、自らの手で社会を変えたい、自分の足跡を残したい、という願望はありません。しかし、自分が行っていることで、人や社会が前進する。そう感じられるとき、自分自身が突き動かされ、夢中になって取り組めるのだと思います。

街づくりにおいて重要なのは、心から信じているビジョンを示すことだと思います。こういう街を作りたい、と野村不動産の社員としてはもちろん、社会の一員として発信すると、共感を得られるように思います。

《エコカルティエ認証》取得も、私が思い描いていた住民主体の街づくりのビジョンを、周囲の方々に理解頂けたことで、大きな成果に結び付いたのだと思います。実際の現場から得られたこの経験は、本当に大きく、今後もこの経験を活かし新たなことに取り組んでいきたいと思っています。