Action03 住まう人へ

プラウド上原フォレスト
プロジェクト

プラウド上原フォレストとは

プラウド上原フォレストとはプラウド上原フォレストとは

1984年にパリのエリゼ宮殿をモデルとして建設されたマンションを改修し、最新技術を活用することで居住性能を高めつつ、さらに余剰容積を活用して増築した、日本初のハイブリッド型リノベーションマンション。民間デベロッパーでは初めて、築年数が経過したマンションにおいて長期優良住宅認定を取得、さらに既存棟を調査し65年の残存耐用年数を証明するなど、技術面・法制面での挑戦を重ねることにより“価値あるものを長く遺す”という本質を追求した物件である。竣工は2020年2月。長い歳月を経ることでしか得ることのできないヴィンテージの価値に、新たな価値を創造し付加したマンションが日本に初めて誕生する。

プラウド上原フォレストはどのような背景から
生まれたのでしょうか?

もともとは既存の建物を壊して新築のマンションを建てる予定で用地取得をしていたのですが、プロジェクトの序盤で「壊すのはあまりにも惜しい」という話になったんです。ヴィンテージマンションたる風格や趣きを活かしてリノベーションし、価値あるものを次世代に継承していくことも、野村不動産として、新築と同じくらい重要なミッションではないかと……。ただし、事業収支も鑑みると、既存の建物だけでは圧倒的に床面積が足りません。そこで、余剰容積を利用して増築棟を建てることで、既存建物を大切に残しつつも新しい息吹を取り入れる「ハイブリッド型リノベーション」という業界初のチャレンジに挑むことになりました。

日本では新築住宅が世間一般から見ても主流ですが、海外では長い年月を経過した建物ほど価値が高いと認識されています。本プロジェクトでは、ヴィンテージの良い建物に価値があるということを、世間一般の方々に知っていただくことで、新築偏重の価値観に一石を投じる機会にもなると思います。

今後リノベーションに取り組んでいこうと考えている当社としては、その知見をストックしていくためにも、本プロジェクトに挑む意義は非常に大きいです。

二人の写真二人の写真
二人の写真二人の写真

では、プラウド上原フォレストは
どのようなお客様にどんな価値を
もたらすものですか?

新築のマンションのデザインに物足りなさを感じている方々にとって、唯一無二のデザイン性を持つ本物件は大きな魅力だと思います。また、全戸角住戸で平均専有面積185m2という広さは、最近の新築物件ではなかなか実現できないもの。こうした価値を認めてくださるお客様に向けて、これまでになかった新しい住まいを提供できます。

新築同様の居住性能を持ちながら、建物自体のヴィンテージ感は新築では到底つくれない価値が生まれます。そこに価値を見出してくださる方々に、より豊かで幸福な暮らしを提供したいですね。

本プロジェクトにおいて
これまで苦労したことはなんですか?

リノベーションの知見がなかったため、苦労に次ぐ苦労の連続です。まず既存の建物を調査する際も、何をどう進めるかわからず、いろんなデベロッパーのリノベーションの部署にヒアリングに行って教えを請いました。次に設計段階では、こだわりを追求していくほどに新築よりも格段にコストがかかることがわかり、プロジェクト自体が頓挫しかけたこともありました…。しかし、「ここまでやってきたのだから、見出した価値をしっかりと実現しよう」という上長の後押しで先に進むことができたんです。その後、「長期優良住宅認定」を取得したり、築35年の構造躯体の安全性を証明するために耐用年数を算出し、第三者評価を取得するなど、様々な新しい試みにチャレンジ。耐用年数算定については、2018年の日本建築学会で論文発表し、現在、特許出願中です。着工後も事前調査では知り得なかったことが発覚するなど事件の連続。まだまだ苦労は続いています。
※2019年取材当時

リノベーション物件を販売するのは初めてだったので、最初は建築の知識を覚えることから始めました。その上で苦労したのは、新築にはない魅力をどうお客様にお伝えするか。充分にPR戦略を練り、本物件を体感してもらうシアター、完成CGパースをはじめ、各種PRツールを作成し、広告展開を実施しました。また、今回イレギュラーだったのは、建築中の建物の中にモデルルームをつくったこと。お客様をご案内する際、工事現場の中を通って行くので、お客様が興ざめしないかと不安でした。ただ、モデルルームに入ると素晴らしい内装が広がっており、そこで一気にお客様の気持ちを盛り上げるという演出を心がけました。

柴田 慎介柴田 慎介
二人の写真二人の写真

野村不動産らしさを感じるのは
どんなところですか?

本プロジェクトは、建築的な挑戦を何度も乗り越えなければ実現し得ないもの。しかし当社では、他のデベロッパーとは異なり、価値を見極めて追い求める志向の人間が多いため、決して外部の設計事務所やゼネコンの方々の判断に委ねることなく、自分たちの判断で困難が予想される新しいチャレンジに果敢に挑んでいます。だからこそ、これほど難易度の高いリノベーションを実現することができたのだと思います。

今回は販売もイレギュラーなことが多くて大変でした。そうした困難に挑戦させてくれるのは、野村不動産ならではです。正直、販売は新築と比べ多少苦戦していますが、「リノベーション物件の知見が蓄積でき、今後活かせる事業だから」と会社は前向きに捉えてくれています。度量の大きい会社だなとつくづく思います。

苦労ばかりですが、プロジェクトが終わるのは寂しいですね。それくらい思い入れが深いです。

ようやく完成に近づいて、実感として素晴らしいマンションだと思えるようになりました。今は早くお客様を現地にご案内して喜んでいただきたいとうずうずしています(笑)。

柴田 慎介

Shinsuke Shibata

住宅事業本部 住宅営業一部
2013年入社

入社後、プラウド販売現場のメンバーに。5年目よりチーフとして、都心プラウド販売現場責任者を担当。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

柴田 慎介柴田 慎介

竹田 堅一

Kenichi Takeda

住宅事業本部 事業推進一部
2016年中途入社(2001年扱い)

新卒で入社した設計会社を経て、当社へ中途入社。入社後より一貫してプラウド上原フォレストの推進を担当。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

竹田 堅一竹田 堅一

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