人と人とのつながりを
活発にさせることで、
コミュニティや防災力の高い
街づくりを

笹谷 竜起

開発企画本部 プロジェクト推進部
2010年入社

大学で都市計画・建築を学ぶ。3年生の時に街づくりの課外活動に参加したことがきっかけとなり、デベロッパーへの就職を志望。入社後、半年間のマンションの営業・販売業務を経て、再開発事業の推進・建築を担当。武蔵小杉(神奈川県川崎市)の一画の再開発事業の設計段階から引渡しまで、プロジェクトマネージャーとして携わる。

所属部署はインタビュー取材当時のものになります

再開発事業は、多くの関係者との目的の共有が大切。

私は現在、再開発事業等の複合プロジェクト案件における事業推進と建築業務を担当しています。再開発事業における一般物件との大きな相違点は、事業主が野村不動産ではなく、「再開発組合」であるという点。「再開発組合」とは土地の所有者をはじめ、借地権者、建物の所有者といった方々の意見をまとめ、事業を推進していく組織です。発注者ではない立場で、プラウドとしての商品づくりとさらなる付加価値を創出していくためにも、こうした多くの関係者とコミュニケーションを図り、信頼を築き、目的意識を共有化していくことが非常に重要になります。

私は、入社1年目で、武蔵小杉の一画の再開発事業を設計段階から建物の竣工、引渡しまで一気通貫で担当。街づくりに対する多くの思いをまとめながら再開発することの難しさを身に染みて味わうとともに、街づくりに対する責任や大きなやりがいを実感することができました。

東日本大震災から学び、新たな価値を生み出す。

武蔵小杉の再開発事業では、着工前に東日本大震災が発生しました。これにより「地震に対する不安をどう拭い去るのか」という課題を突きつけられ、一部計画を修正。制震構造、地下防災倉庫、非常用発電機などは採用していましたが、新たな防災への取り組み(拠点階防災倉庫の設置など)を急遽検討の上、計画に反映しました。

一方で、震災当日、他のタワーの入居者の皆さんが右往左往している姿を目にしたことから、「防災設備を備えていても、日頃からの協力体制がなければ意味がない。いちばんの防災の基盤づくりは、人と人とのつながりだ」と強く思うようになりました。

そこで、居住者同士の日頃のお付き合いを深め、いざという時の助け合いに活かしていただきいとの思いで、入居後1年間は、当社の費用負担でコミュニティイベントを行う計画をたてました。さらに、1年目以降も居住者の皆さんが主体となり継続してコミュニティ活動が行なえるように仕組みを作りました。これらの取り組みは、他のマンションにも活かされるようになっています。

やりたいことがあれば、背中を思いっきり押してくれる。

大学3年の時に街づくりの課外活動に参加。昔ながらの蔵屋敷が並ぶ「埼玉県の川越」で、蔵屋敷の土壁づくりのワークショップを地元の方と一緒に計画をし、私自身も体験しました。それを契機に、「街の再生」と「都市での暮らし」に関わっていきたいという思いに至り、大手デベロッパーを志望するようになりました。そして、街づくりに対する人事や社員の熱い想いに惹かれて、野村不動産への入社を決めました。

1年目から再開発事業のプロジェクトマネージャーを任されたことには、驚きや不安もありましたが、それ以上に大きなやりがいを感じることができました。野村不動産は、自らやりたいことをしっかり持っていれば、その背中をこれでもかというくらい思いきり押してくれる会社であることを、身をもって実感しました。

仕事は、自分が主体的に動き、周囲の人の気持ちを動かしていかなければなりません。野村不動産には、常に高い志を持って、アクティブに働く社員が多く集まっています。