Episode 01
ベトナム、
そしてアジアへの貢献を胸に
黎明期の海外事業を
自分の手で拡大したい
大川 晋平
住宅事業本部 海外事業推進部
2003年入社

入社後、法人営業部に配属。その後、野村證券や野村不動産投資顧問への出向と、野村不動産・法人営業への復帰というステップを重ねる。2016年に京都大学主催「アジアビジネスリーダー育成プログラム」への派遣を経て、現職に至る。

※所属部署はインタビュー取材当時のものになります。

ベトナム・ホーチミンシティ、日系企業「エリア初※」の不動産開発プロジェクト

私は海外事業部に所属し、ベトナム・ホーチミンシティの不動産開発プロジェクト(ミッドタウンプロジェクト)を担当しています。海外事業部は、文字どおり海外の住宅開発事業やオフィスビル投資事業に携わる部署です。様々な案件の発掘から、事業参画の検討~起案、参画後の事業推進まで幅広く手がけています。

私が担当するのはホーチミンシティ、現地最大級の高級住宅街「フーミーフンエリア」における、日系企業「エリア初」の不動産開発です。本プロジェクトは、国内の大手ハウスメーカー2社、そして現地の大手デベロッパーと総戸数約2,300戸の住宅を開発する共同事業です。月1回はベトナムに出張しながら、事業の進捗状況、現地の販売手法、競合物件の状況などを確認し、社内にフィードバックした上で、プロジェクトの進捗管理、ノウハウの蓄積を行っています。

今後は、現地で次なる参画案件を見出し、新たな開発事業を展開できればと考えています。ベトナムは人口約9,200万人、ASEANで3番目に大きなマーケットであるとともに、アジアの中でも高いGDP成長率を誇り、国民の平均年齢は28歳と若いため、将来的にも住宅マーケットの成長が期待されています。その分、当社にとって将来有望なマーケットになる期待も大きいと考えています。
※ベトナム・ホーチミンシティ「フーミーフンエリア」のおける不動産開発は日系企業で初めて

1年間の海外研修派遣を経験し、ベトナムに貢献したいと思った

現在の部署に異動する前の1年間、私は、会社から、京都大学・経営管理大学院が主催する「アジアビジネスリーダー育成プログラム※」に派遣されていました。本プログラムの最終課題として、私は講義で学んだ内容と現地でのフィールドワークで得た生の情報を活用し、ベトナムでの住宅開発事業のビジネスプランを作成しました。

内容は、家族の絆を大切にするベトナム人の若年夫婦層に対して、日本で培ったノウハウを加えた新たな分譲住宅を、購入可能な価格設定で、提供するというものです。各国の大学教授や各企業関係者に対し、英語でのプレゼンを行った結果、ベトナムの顧客ニーズを捉えている点が評価されました。

インターン期間中に知り合ったベトナムの方々は、最初は冷たくても(笑)、懐に入るとすごく親切でした。ある大学教授のベトナム人は、親族で旧正月を祝う食事会に私を招いていただき、大切な友人として歓待してくれました。アジアでの事業展開の方法を学び、ベトナム人との信頼関係を築きながら働いた1年間は、私に「事業を通じてベトナム、そしてアジアに貢献したい」という気持ちを芽生えさせました。将来は、この思いを形にしたいです。

自ら考え、意志を持って行動することで、新たな国での事業に挑戦したい

ベトナムでのフィールドワークでは、具体的に「これをやりなさい」と活動方法を限定されなかったおかげで、自ら考え、意志を持って行動することで、成果に繋げようというモチベーションが高まりました。最初は、全く知り合いがいないところからスタートしたので、多くの方々との人間関係構築に取り組みました。

インターン先の方々との交流以外にも、現地企業の経営者やビジネスパーソンとの面談、グローバルエージェントへの訪問、日本企業の駐在員や政府関係職員が集まる会合への参加等を通して、様々な分野のコミュニティで少しずつ人間関係を構築していきました。また、土地勘、相場観、現地での商慣習を身に着けるために、100物件近くの現地調査および新築住宅の販売イベントにも参加しました。

新たな国での事業を実現していくためには、現地で人に会い、歩いて、見て、聞いて、収集してきた生の情報が必要です。一方で、持ち帰った情報を咀嚼・整理し、正確に会社に伝えて、組織知として蓄積していくこともまた重要です。海外事業は当社にとっても成長分野の為、海外の不動産マーケット、各国の市況と顧客ニーズ、金融マーケット動向、そして自分の役割を把握しながら、黎明期の事業を拡大させていきたいですね。