香港のデベロッパーと協力して、六本木の中心にプラウドをつくる。

プラウド六本木。世界から人々が集まる港区六本木の賑わいから、少し奥まった高台の閑静な住宅街に誕生する邸宅。贅を尽くした佇まいは、数年に一度出るか出ないかの稀有な物件とも言われる。本プロジェクトを推進するにあたり、従来のプラウドとは様々なことが異なり、はじめてのことばかり。そこには、どんな物語があり、どんな思いがあったのか。プロジェクトを、今まさに推進している3人から話を聞いた。

  • 用地取得
    野寺 亮洋
    2004年入社
    事業開発三部
  • 建築担当
    大西 優希
    2014年入社
    事業推進二部
  • 営業
    一條 隆
    2008年中途入社
    (新卒:2003年)
    住宅営業二部

野村不動産だからこそできる提案と熱意が相手を動かした。

2013年.六本木の住居専用地域に土地を取得したデベロッパーが、事業パートナーを探しているという情報が入った。そのデベロッパーは、HKR International Limited(香港興業國際/以降HKR)という香港の企業だ。HKRにとっては、日本において初プロジェクトとなるため、日本のデベロッパーと組むことを考えていた。その情報は、野村不動産のみならず、複数他社にももたらされ、どこが選ばれるかは、各社の提案によって決められることとなった。
野村不動産が提案した企画は、世界を視野に入れたプラウド。これまでのプラウドが、日本在住のお客様に満足してもらえるものを届けてきたとすれば、六本木には、世界の顧客をも魅了する邸宅の開発を提案した。「プラウドで培ってきたノウハウを活かし、野村不動産は常にチャレンジできるデベロッパー」であることを訴えました。最後は我々の熱意が伝わったのだと思います」と、開発担当の野寺は語る。「2014年2月に契約。我々が土地を約半分取得し、HKRとともに事業を進めることが決定しました」。

日本の美的感覚を理解してもらうこと。設計は、そこから始まった。

1つの土地開発事業において、複数のデベロッパーが関わることは珍しくない。しかし、野村不動産にとって、海外のデベロッパーと組むのは初めてのことであり、契約の交わし方ひとつをとっても、驚くことばかりだった。その文化の違いは「世界基準」という捉え方にも現れた。HKRは、我々と組む前にも設計を進めていた。それは、柱がダイヤモンド型であったり、ドアを開けると煌びやかなリビングが広がっているものだった。日本人から見ると、豪華というより華美であり、落ち着きに欠けるものであった。海外顧客に気に入ってもらえる邸宅をという狙いはあるが、お客様の大半は日本人となることは間違いない。日本人が感じる高級は、シンプルでありながらも本物の質感が感じられ、何年、何十年経っても古くならないものだということをHKRに説得することが、設計のはじまりとなった。もちろん、日本の価値観だけにこだわったわけではなく、世界の有名ホテルがバスルームにトイレを設置していることを採用するなど、富裕層の嗜好も取り入れながら、新しいものを築き上げていった。

工事も販売も、すべてにおいて、これまでと異なるアプローチが必要となる。

新しいチャレンジをする。その思いは、実際に工事をするゼネコンにも理解されなければ実現できない。「私からゼネコンの方々に、こういうものを作りたいと説明します。それを受けて提案がありますが、今までの物つくりと変わらないことが多くありました。もっと拘りたい、もっと上質にしたい。関係者に動いてもらうためには、自らが強く熱い気持ちで接していかなければならないことを、実感しました」と、入社3年目で設計を担当する大西は述べる。では、どうやって販売するのか。物件は100㎡〜300㎡超で2億円台〜10億円を超える35邸。限られたお客様にアプローチするため、プラウドオーナーにお声掛けをしたり、富裕層が集まるイベントに参加しプレゼンテーションを行う等、様々な工夫をした。港区を中心として都内の富裕層を中心に販売を開始し、順調に契約を進めた。並行して、日本全国に住む顧客をターゲットとして、セカンドハウスニーズを狙い地方の富裕層へも情報を届け、多くの方にご契約を頂戴した。「自分の考えどおりに物事が動かせた時は、営業としての喜びを感じますね」。販売を担当する一條は嬉しそうに語ってくれた。

新たなフラッグシップモデルへ、「製・販・管」一貫体制で挑む。

プラウド六本木。野村不動産にとって、世界に目を向け、本プロジェクトを手掛けることは、新たなフラッグシップモデルを開発する挑戦であった。さらに、海外のデベロッパーと組んだ事業であることも、大きな意義を持つ。人口減少が進むなか、不動産業も海外へと進出することが考えられる。まったく異なる文化、ビジネス習慣のなかで、なにを拘り抜き、なにを国際化させていくのか。日本とは異なる価値観のなかで、どうやって人の生活を支える仕事ができるのか。HKRとの仕事は、海外での仕事のあり方についても、想起させてくれる。この新たな領域への取り組みも、野村不動産グループの特徴である「製・販・管」一貫体制で進めることで、結果へと結び付けられた。企画のはじめから、皆が参加し、ひとつのものを作り上げていく。設計には営業が培ってきた経験が盛り込まれ、販売にも開発の視点が活かされる。それぞれが相乗効果を発揮することで大きな力となり、いくつもの課題を乗り越えることができる。野村不動産はお客様の声に真摯に向き合うことで新しい価値を生み出し続ける。

Project story 03/20代の若手社員4名が、PMOシリーズ初のエリアに挑んだ。